市川の住まい

敷地面積

167.53m2 (50.68坪)

延床面積

95.65m2 (28.93坪)

施工

株式会社山口工務店

約50坪の旗竿地に計画した木造2階建ての住まいです。

建築費高騰の背景下にあって、設計及び施工の合理性を追求し、使用材も吟味する事でコストダウンをはかりつつも、簡潔で美しい意匠を整えると共に、建物の中央に位置する吹き抜けが家族間を紡ぐ核となるような豊かな住まいの実現を目指しました。
太陽高度の高い夏期は庇によって室内へ入る直射日光を遮り、太陽高度の低い冬期は南側に面する吹き抜けが1階の隅にまで陽射しを届けて室内を暖めます。
この吹き抜けにより、年間を通して曇り空でもとても明るく日中は照明要らずの居心地の良い住まいになりました。
この建物は市販の壁掛けエアコンの冷媒を利用した輻射式の冷暖房設備を導入し、快適な室内環境を得つつもランニングコストを抑えています。
建物はUA値0.65W /(㎡K)、断熱等性能等級4以上の性能に、繰り返しの大きな地震に充分に耐える制震構造も付加しています。
建築費の高止まりの無い背景下において、優先順位を見定めることで自然素材の使用を基本としつつ建物の性能も維持しました。