FORT
敷地面積
- 50.36m2 (15.23坪)
延床面積
- 87.16m2 (26.37坪)
施工
- 有限会社 匠陽
施主紹介
- ザ・ハウス
15坪の狭小敷地に計画した住宅密集地に建つ住まいです。
敷地の東面を除く3方向からは厳しい斜線制限がかり、限られた敷地面積とご予算でしたが、屋根のあるガレージを設けたい、将来の化に対応可能な必要諸室を得たい、高断熱仕様とし、床暖房のみならず、深夜電力による蓄熱暖房機を設置したい等のご要望に応えました。
お施主様はこの敷地に対して、何社にもプランの作成を依頼しておりましたが、何れもご要望とはかけ離れたものばかりでした。
厳しい斜線制限に対しては、天空率を用いることで最大限の緩和を受けるとともに、各階の床の高さや懐を綿密に設定することで、ご要望の容積を得ることを可能としました。
狭小敷地に充分なプライバシーがとれた建物とすることで、内向的で閉塞感をもつ内部になってしまわぬように、内部には床や天井に適度なレベル差を設けることで奥行きをもたせるとともに、限られた建築面積でしたが敢えて一部に吹き抜けを設けることで、外部的な要素を内在させました。
1階から2階へ登ってくると、そこは外部のような開放的な光が降り注ぎます。ダイニングスペースまで続くその光は、吹き抜け上方にある大きな開口部からの満ちあふれた光が降り注ぎ、そこはアウターテラスのような開放感を心理的に与えています。
吹き抜けの上方には、寝室や子供部屋の開口部の内の一つが面します。外部までのレイヤーが一つ増えることにより、ここでも奥行き感が増すとともに、プライバシーの確保にも貢献しています。