井の頭の住まい

敷地面積

171.27m2 (51.81坪)

延床面積

103.099m2 (31.19坪)

施工

株式会社匠陽

武蔵野の良好な周辺環境に佇む夫婦のための終の住処です。

建て替えにあたっては旧住まいの、諸室の位置関係をある程度習ったレイアウトが求められました。
幾つかの案を提示しましたが、最終的には1階ではなく2階に主な居住空間を設ける案に落ち着き、1階の庭の既存樹木が2階からも鑑賞可能な計画が求められました。
日本舞踊が可能な天井の高い書斎スペースは各階を緩やかに繋げ、周囲の良好な環境を借景とした窓を生活動線の要所に設え、天井高の変化と相まって風景や陽の移ろいを愉しめる居心地の良い住まいになりました。
この建物は市販の壁掛けエアコンの冷媒を利用した輻射式の冷暖房設備を導入し、快適な室内環境を得つつもランニングコストを抑えています。
建物はUA値0.56W /(㎡K)(ZEH基準)、断熱等性能等級5以上、繰り返しの大きな地震に充分に耐える制震構造も付加しました。
建築費の高止まりの無い背景下において、優先順位を見定めることで自然素材の使用を基本としつつ建物の性能も維持しました。